パレスチナという地での生活
【長期連載〜パレスチナの今〜第2回】

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パレスチナは、

常に戦争が勃発している場所でも、

テロリストがたくさんいる場所でも、

可哀想で同情すべき場所でもありません。

優しい人や美味しい食べ物、綺麗な景色などがたくさんあります。

それを少しでも、知ってほしい。

そして、どうしてそんな国が、今は危ないイメージばかりが先行するようになってしまったのかについても知ってくれたら、さらに嬉しい。

そういう気持ちで、この連載の続きを書いていこうと思います。

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(丘の上から見たパレスチナの街並み)

「カラフル」なパレスチナの日常

パレスチナの人口の92%はイスラム教で、7%がキリスト教徒、その他1%という構成比(外務省調べ。https://www.mofa.go.jp)です。

ヨルダンやエジプトと同じく、イスラム教徒の多い国は、やはり生活の多くにもイスラム的な考え方などが入ってくるため、キリスト教との町以外では、イスラム教の大事な礼拝の日がある金曜、そして土曜がお休みです。

ラマッラーという西岸部で一番大きい都市でも、休日はほぼすべてのお店が閉まります。そこは年中無休を謳う店が多い日本とは異なるところかもしれません。

服装なども保守的で、女性の多くは「ヒジャーブ」という髪の毛を隠す布を頭に巻いており、長袖長ズボンを着ています。結婚する相手以外には髪や肌をむやみに見せないというイスラム教の教義からくるものです。

街のいたるところにヒジャーブや、パレスチナの伝統衣装である長いワンピース(パレスチナ伝統の美しい刺繍が施されている)などが売られており、街並みはカラフルです。

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(女性の髪を隠す「ヒジャーブ」を売っているお店)

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(パレスチナ自治政府のある街、ラマッラー)

イスラム教では多くの場合、1日に5回のお祈りがあります。そのお祈りの時間を知らせるため、街中にアザーンというお祈りを呼びかける声がスピーカーを通して響き渡ります。

日本でいう、除夜の鐘のようなものでしょうか。スピーカー越しに、クルアーンを詠む声が街中で響いている景色はなんだかとても荘厳です。

夜明けのお祈りは大体早朝4時ごろなので、中東に訪れた最初の日はそのアザーンで目が覚めてしまうのですが。(笑)

人々は人懐っこく、一度道などを尋ねると最後まで親切に説明してくれます。道を尋ねたついでにスイカをくれたり、トマトを買うときにウインクをしながら1つオマケしてくれたりするチャーミングなおじさんたちは、もしかしたらメディアで見るアラブ人のイメージとは全く異なるものかもしれません。

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(暖かいチーズケーキのデザート・クナーフェを店先で食べる青年たち)

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(「撮って撮って!」と人懐っこく声をかけてくるおじさんたち)

パレスチナでのご飯

人々は大体朝食にパンと、ホンモスと呼ばれるひよこ豆のペーストを食べ、昼食や夕食にはお米を食べます。

米料理として有名なのが「マクルーベ」という、アラブ風炊き込みご飯です。ナスやにんにく、ジャガイモ、カリフラワー、鶏肉などを一緒に炊き上げたご飯に、好みでヨーグルトをかけて楽しみます。

オリーブオイルもふんだんに使われていて、日本の炊き込みご飯とはまた一味違った仕上がりなので、ヨーグルトともよく合います。

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(ひよこ豆のペースト・ホンモス)

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(アラブ風炊き込みご飯、マクルーベ)

パレスチナ、そこは私たちの変わらない場所。

一度イスラム教徒の多い国に来てみると、その治安の良さに驚きます。

ヨーロッパ等の海外でポケットにケータイを入れていたり、リュックを背負っていると中身が抜き取られたりしていることもありますが、私はここで盗難などを経験したことはありません。

盗みはいけないこと、というイスラム教の教えが文化に根強く入っているからかもしれません。

 

パレスチナ、と聞くとただただ危ない場所、というイメージが先行しがちかもしれませんが、そうではありません。

ここにはたくさんの人が住んでいる。

私たちと変わらず、ご飯を食べ、買い物をする生活をしているのです。

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