英外相、電話の相手はまさかの「なりすまし」
アルメニア首相名乗る人物と18分通話

24日、英国のボリス・ジョンソン外相にアルメニアのパシニャン首相になりすました人物から電話がかけられ18分間に及ぶ通話がなされたことが明らかになりました。この18分間の通話ではロシアとの関係やイラン核合意問題、シリアでの戦闘について語る失態を犯したそうです。

一体、どういうことなのでしょうか?

電話をかけてきた人は誰?

外相になりすまし電話をかけたのは、ロシアのボバンとレクサスという二人組です。二人は過去にもウクライナのポロシェンコ大統領になりすましトルコのエルドアン大統領に電話したり、2015年には英国歌手のエルトン・ジョンソンさんにニセ電話をかけた常習犯として知られています。

また、今回の外相との電話の内容は二人によってYouTubeにアップされ、ツイッターでも拡散されました。

 

18分間の電話の内容は?

電話上で、なりすました犯人はロシアのプーチン大統領と会談する予定だと話し、英国でロシアの元スパイ親子が神経剤を使った毒殺未遂の被害にあったことを引き合いに出し「プーチン大統領がノビチョク(毒殺に使用された神経剤)を使って私に毒を盛らないように願っている」と冗談を発しました。これに対しイギリスのジョンソン外相は通話中笑い声を上げたそうです。

また他にも、ロシアとの関係やイラン核合意問題、シリアでの戦闘についても語ったそうです。

 

この時のイギリスの対応は?

電話全体において、イギリスのジョンソン外相はイギリスの公式政策に従って発言し、最終的には会話に応じるのを中止しました。イギリス外務省は「外相はいたずら電話と気付き、電話を終了した。我々は確認を行い、速やかになりすまし電話と判断した。」と声明を発表しました。また、英国政府は再発防止に向けた捜査を開始しています。

 

ロシア人二人組の反応は?

今回の犯人であるロシア人のボバンとレクサスの二人は一連の行動に対し、外相を過小評価していたことを認め「頭の切れる外交担当者で知的なことに驚いた。我々が、マヌケでない人物と話したのはおそらく初めて」と語りました。

 

メディアの反応は?

 

スカイニュース・テレグラフ紙は「24日は、ウクライナ東部で2014年に起きたマレーシア航空機墜落事件で使用されたミサイルがロシア軍のものだと調査結果が発表されたのと同じ日である。」と語りました。

マレーシア航空機墜落事件とは、ウクライナ政府軍と親ロシア分離勢力が内戦を起こしていた2014年に、ウクライナ東部で(内戦に全く関係のない)マレーシア航空17便が撃墜された事件です。発生当初からどちらの勢力の犯行なのか議論されていましたが、

この「なりすまし電話」があった日に、撃墜したミサイルはロシア側のものであったことが調査によって判明しました。

また、タイムズ紙は「ボバンとレイサクはロシアの安全保障・諜報機関とつながりがあることを否定している。しかし、電話の内容と外国の要人にアクセスできる能力は、彼らの立場に関する疑惑を強めている」と指摘しました。

 

参考文献

https://jp.mobile.reuters.com/article/amp/idJPKCN1IQ0IB

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